正常な状態では尿酸の産生量と尿中への排出量のバランスがとれているため、血中の尿酸は正常の範囲内に保たれています。しかし、尿酸の産生が過剰になったり、尿中への排出が低下したりすると尿酸の値が高くなります。これらの理由で血液の尿酸の値が7.0mg/dlを超えるようになると、体の中の尿酸の量が多くなりすぎて、尿酸が溶けきらずに結晶となり、体のいろいろな部位に集積しはじめます。本来尿酸は結晶としては存在しないので、体の中の白血球は尿酸の結晶を異物ととらえ、排除しようとして炎症が起きます。「尿酸の結晶沈着→白血球による炎症」の結果、沈着部位が赤く熱をもって腫れ上がります。これが痛風発作です。痛風発作はストレスや激しい運動、尿酸値の急激な変動などがきっかけで起こります。若い男性の方で、夏場、足の親指の付け根に起こりやすく、痛風発作が起こると痛みで靴が履けなくなるケースが多いといえます。