COPDは日中、動いた後に息切れがあり、安静時には症状はありません。これに対し喘息では安静であっても天候の悪化、季節の変わり目などの悪化因子によって症状が誘発されます。また、喘息症状は夜間に起きやすいのですが、COPDの症状は活動している昼間に起こります。さらに喘息では7割程度にアレルギー性鼻炎を合併しますが、COPDで鼻炎を合併することはまれです。COPDと喘息にはこのような違いがあります。COPDに喘息を合併した状態をACO(Asthma and COPD Overlap)と呼んでいます。ACOにおいてはCOPDと喘息の両方の治療をしないと症状が改善しないので注意が必要です。